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令和8年度伴走支援対象施設向け
体験・交流会を開催しました

2026年6月23日(火)|NOLIFTLABO

2026年6月23日、NOLIFTLABOにて、神戸市介護テクノロジー導入促進プロジェクトの伴走支援対象施設を対象とした、クローズド形式の体験・交流会を開催しました。
本プロジェクトでは、各施設の課題に応じて、課題整理、導入目的の明確化、機器・サービスの検討、試行導入、効果測定、現場定着までを一体的に支援しています。今回の会では、施設ごとの個別面談に加え、移乗支援、排泄支援、業務改善・DX、見守り・位置情報計測等に関する機器・サービスを実際に確認し、企業担当者と具体的に相談する時間を設けました。

開催概要

日時
2026年6月23日(火)
10:00~16:00
会場
NOLIFTLABO
対象
伴走支援対象施設(関係者限定)
内容
個別伴走支援面談
実機体験・企業相談

参加者・関係者

  • 伴走支援対象施設:5施設
  • 神戸市関係者
  • 日本ノーリフト協会
  • 出展・相談対応企業

当日の進行

10:00
個別伴走支援①
11:00
個別伴走支援②
13:00
個別伴走支援③
14:00
個別伴走支援④
15:00
個別伴走支援⑤
面談後
機器体験・企業相談

当日の実施内容

施設ごとの現状に応じて、課題を整理し、導入・活用・定着に向けた次の一手を確認しました。

個別伴走支援面談

1施設あたり30分の面談枠を設け、現在の課題、委員会・推進体制、既存機器の活用状況を確認しました。

目標・指標の具体化

年度末に確認できる状態を言葉と数値で整理し、次回までに施設内で検討する事項を明確にしました。

実機体験・企業相談

移乗支援、排泄支援、ICT・DX等の機器・サービスを確認し、現場での活用場面を具体的に相談しました。

次回アクションの整理

7月30日の体験・交流会および次回個別面談に向けて、アンケート、チェックリスト、研修計画等を整理しました。

体験・交流会の様子

移乗支援機器を囲んで活用場面を確認

ICT・業務改善に関する個別相談

入浴・排泄支援に関する実機体験

施設課題に応じた機器の比較・確認

企業担当者から具体的な説明を受ける様子

会場内での機器体験・情報交換

施設別の主な相談テーマ

各施設の個別面談では、現在の課題と次回までの取組事項を整理しました。

  面談でのヒアリング内容
(現在の困りごと)
伴走支援(助言)内容 次回までに取り組むこと
人手不足で職員の負担が大きく、リフトはあるものの使い方がそろっていない。機器導入を検討中だが、現場には「本当に使えるか」という不安がある。 職員が負担や危険を感じる介助場面を点数で見える化し、優先して取り組む利用者・介助を絞る進め方を提案。
リフトの必要性を、職員の腰痛対策だけでなく利用者の安全とも結びつけて共有する方向で整理しました。
施設としてノーリフトに取り組むことを共有し、3月までに目指す状態と進め方を整理。
福祉用具の使い方を、特定のスタッフ頼みではなく介護職同士で教え合えるようにしたい。記録入力や情報共有のICT化も検討している。 シート・ボード・リフトの活用を「知っている」「使える」「教えられる」に分けて確認するよう助言。
特定のスタッフ任せにせず、介護職同士で教え合える状態を目標にすることを一緒に整理しました。
職種別の習熟状況を確認し、3月までに目指す割合を設定。チェックリストの更新方法も検討。
浴室・居室にリフトを入れたが、全職員が使える状態ではない。練習や技術確認の時間が取りにくく、職員によって習熟に差がある。 まずは全職員・全場面で完璧な定着を狙わず、対象者と場面を絞って「安全に移乗できた」という成功体験を増やす進め方を確認。
チェック項目は細かくしすぎず、現場で続けられる形にするよう助言しました。
リフトのマニュアル・チェックリストを見直し、移乗時に危険を感じる場面をアンケートで把握。
リフトはあるが、「利用者が怖がる」「時間がかかる」といった理由で使いきれていない。夜勤中の休憩確保や職員の高齢化・離職も気になっている。 機器を使わない理由を「怖がる」「時間がかかる」で終わらせず、どの場面で不安や負担が出ているかを確認するよう助言。
メーカー研修も活用し、まず1ユニットで使い方をそろえる方向で整理しました。
1ユニットでのリフト定着を目標に、マニュアル・チェックリストの見直しと危険度アンケートを実施。
ポジショニングの目的を職員間でそろえたい。排泄のタイミングが読みにくく、トイレ誘導の負担がある。ICTを活かすための通信環境も課題。 排泄支援機器のデモを、単なるお試しではなく「どの利用者・どの時間帯に役立つか」を確かめる機会として設定。
あわせてWi-Fi環境やデータ活用も、導入前に確認するよう整理しました。
排泄支援機器のデモ調整を進め、通信環境・データ活用について企業相談を継続。

共通して見えてきた伴走支援のポイント

各施設の課題は異なりますが、面談を通じて、介護テクノロジーを現場で活かすためには、機器選定だけでなく、導入目的、職員教育、運用ルール、効果測定を一体で考えることの重要性が改めて確認されました。

使える状態の定義

「知っている」「使える」「教えられる」に分けて習熟度を確認。ここが曖昧なままだと、一部の職員だけが使い、勤務者によってケアの質が変わってしまう。

負担・危険度の見える化

身体的・精神的負担を点数化し、優先すべき利用者・場面を整理。見える化しないと、声の大きい困りごとだけが優先され、効果検証もしにくくなる。

小さな成功体験

対象者・場面・ユニットを絞って試し、成功体験をつくる。最初から全体導入を狙うと、手間や不安が先に立ち、使われない機器になりやすい。

管理者・推進体制

目的を共有し、委員会やリーダーが継続して進める体制を整える。担当者任せにすると、異動・多忙・温度差で取り組みが止まりやすい。

環境・投資対効果

ICT・DXはWi-Fi、システム連携、更新費用、投資回収も確認。環境確認を後回しにすると、通信不良や二重入力が残り、効果が出にくい。

次回までの宿題

チェックリスト、アンケート、研修、デモ調整などを施設ごとに設定。宿題が曖昧だと、次回面談までに進まず、導入判断の材料がそろわない。

出展・相談対応企業

当日は、各施設の課題に応じて相談できるよう、移乗支援、排泄支援、介護業務支援、業務改善・DX等の企業に協力いただきました。

企業名 主な機器・サービス
株式会社ウェル・ネット研究所 SOEL MX、Malpos Major
株式会社金星 ピュアット
株式会社 Medicare C&E 業務改善およびDXコンサルティング
シーホネンス株式会社 バイキングM、サビナ
パシフィックサプライ株式会社 ムーバー205N
株式会社いうら 移動式リフトEL-610&脚分離型吊り具、排泄サポートリフトTL-300&車椅子
マッスル株式会社 ROBOHELPER SASUKE(LABO展示品)
川崎重工業株式会社 介護業務支援サービス(位置情報計測等)
アビリティーズ・ケアネット株式会社 簡易型移乗リフト「ささえ手」
合同会社WaJu CARELAY、CARELAYカタログ

今後の展開

今後は、今回整理した課題と目標をもとに、各施設で現状の見える化や職員への周知、チェックリスト・マニュアルの見直し、デモ機・研修の調整等を進めます。7月30日に開催予定の体験・交流会および次回個別面談では、進捗を確認しながら、試行導入、効果測定、運用ルールづくりにつなげていきます。

課題整理

施設ごとの困りごと・対象場面を明確化

目標設定

年度末に確認できる目標・指標へ落とし込み

試行・検証

デモ機、研修、職員アンケート等を実施

定着支援

運用ルール、教育体制、効果測定へ接続

神戸市介護テクノロジー導入促進プロジェクトでは、引き続き、施設の課題に応じた伴走支援を通じて、介護テクノロジーの導入判断と現場定着を支援していきます。機器導入そのものを目的化せず、職員の負担軽減、利用者の安全、業務改善につながる実践を、施設・企業・行政と連携しながら進めていきます。

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