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令和6年度第8回交流会を開催しました

2024年12月19日、神戸市の「日本ノーリフト協会NOLIFTLABO」にて、第8回交流会が開催されました。本交流会は、介護施設職員と介護テクノロジー開発企業との間で課題を共有し、解決策を模索する場として企画されました。当日は、介護施設職員13名、企業16名を含む計30名が参加し、充実した議論が繰り広げられました。

開催概要

本プロジェクトでは、施設環境やコスト面での課題を洗い出し、費用対効果の高い解決策を探るとともに、企業と施設双方が持つ知見を活用して介護現場での実装を促進することを目指しています。
特に本交流会では、以下の3つのテーマに焦点を当てました:

  1. コスト面:導入時の費用や助成金の有効活用に関する課題
  2. 環境面:施設設計や既存インフラの制約による導入困難性
  3. 教育・体制面:ITリテラシーの不足や職員間のスキル格差

12⽉19⽇(木)

13:30~
開始/オリエンテーション
13:35~
主催者挨拶
(神戸市企画調整局医療産業都市部 課長 須田保之氏)
13:40〜
ワークショップ
「施設課題からみるノーリフトと介護テクノロジー ~コスト・環境・教育~」
(一般社団法人日本ノーリフト協会 代表 保田淳子氏)
15:15~
交流会(名刺交換、自由歓談)
15:45~
終了

ワークショップの内容

ワークショップでは、施設が抱える課題を「コスト」「環境」「教育・体制」の3つのカテゴリーに分け、各グループで課題の抽出と共有を行いました。参加者は個人ワーク、施設・企業ごとのグループワーク、そして混合グループでのディスカッションを通じて、多角的な視点から課題を深掘りしました。
具体的な課題としては、以下のようなものが挙げられました。

  • コスト面 助成金の活用と現場の認識の違い、大浴場の改修費用の負担など。
  • 環境面 狭小スペースでのリフト使用の難しさ、Wi-Fi環境の整備不足によるシステム導入の遅れなど。
  • 教育・体制面 新しい機器導入への抵抗感、ITリテラシーの不足、法人内での機器統一の難しさなど。

企業からの事例紹介

事前に企業からヒアリングした成功・失敗事例を共有し、具体的な解決策や導入プロセスの参考としました。現場での実践的な取り組みや課題解決のアプローチが紹介され、参加者から高い関心が寄せられました。

交流会の様子

交流会では、企業担当者からの一言挨拶を皮切りに、参加者同士の名刺交換や自由歓談が行われました。介護事業者と企業が直接意見交換を行うことで、相互理解が深まり、今後の連携強化への期待が高まりました。

終了後アンケート結果(抜粋)

職種 n=21

主に管理職や営業の方々に多くご参加いただいた

所属先 n=21

参加者の半数近くが企業に所属している方々

所属先における導入状況 n=10

多くの介護施設で導入されている

導入機器の内訳(複数回答可) n=10

移乗支援や見守りの場面で多く導入されている

交流会の満足度 n=21

全体的に多くの方々に満足いただいた

今回の交流会を通じて、参加者から以下のような課題と期待が寄せられました:

  • 費用対効果の可視化
    具体的なコスト削減や人員削減効果のデータ提供が必要。これにより、経営層への説得材料となり、導入推進につながる。
  • 導入後のサポート体制の強化
    導入後のトラブル対応や保守点検、運用支援に関する具体的なガイドラインの整備が求められている。
  • 現場のITリテラシー向上とインフラ整備
    Wi-Fi環境の改善やシステム連携のサポートに加え、職員のIT研修を通じたリテラシー向上が課題。
  • 標準化ガイドラインの策定
    法人全体での機器統一を進めるため、導入計画から運用までを示した具体的なモデル作りが必要。
  • 企業との連携強化
    製品プレゼンテーションやマッチングイベントの拡充により、企業と施設が直接連携できる機会を増やしてほしい。

プロジェクトでは、これらの課題解決に向けた施策として、成功事例やデータの共有、体験会や研修会等に取り組んでいきます。今後も現場のニーズに寄り添った活動を展開してまいります。

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